山猫は眠らない2 狙撃手の掟

シリーズ第2作。 軍情報部のマッケナ大佐とCIAのエクレスが、かつて伝説の狙撃手といわれたトーマス・ベケットのもとに訪れた。ベケットは、海兵隊を疾病除隊となり、今ではハンターツアーのガイド役として森の外れの小さなトレーラーハウスを宿にひっそりと暮らしている。彼らの情報によるとバルカン半島で民族浄化の大義名分のもと、イスラム教徒の抹殺作戦が展開され始め、極めて危機的な状況になっているという。マッケナ達はその作戦を阻止するために、その首謀者ヴァルストリア将軍を狙撃するという指令をベケットに託しに来たのだった。
公開日
2003年10月4日(土)
監督
クレイグ・R・バクスリー
脚本
ロン・ミタ ジム・マックレイン
撮影
デヴィッド・コンネル
音楽
ゲイリー・チャン
出演
トム・ベレンジャー ボキーム・ウッドバイン エリカ・マロジャーン リンデン・アシュビー キャン・トゲイ
製作年
2002
製作国
原題
SNIPER 2
上映時間
91
INTRODUCTION
イスラム教徒の抹殺作戦が進むバルカン半島。この非道な作戦を阻止すべく、元海兵隊員のベテラン・スナイパー、トーマス・ベケットに新たな使命が課せられた。それは、首謀者ヴァルストリア将軍を暗殺せよというミッションだった。前作から11年の時を経て、再び息詰まるようなサスペンスが展開する。前回に引き続き、伝説のスナイパー、トーマス・ベケットを演じるのが『プラトーン』『メジャーリーグ』のトム・ベレンジャー。今回ベレンジャーは激しいアクションの中に狙撃手の精神的な苦悩をも見せてくれる。その魅力は、ただ肉体を誇示するだけのアクションでもなけく、CGや特殊効果に頼るスターでもない。アクションも演技もこなせるアクターなのだ。密命を受けベケットのパートナーとなるのが、死刑囚で元陸軍のエリートスナイパーだったジェイク・コール。コールにとってこの任務は失敗したり逃亡すれば敵陣で処刑されるか、死刑囚に逆戻りする。成功したときにだけ晴れて自由の身になれるという、究極のミッションだ。コールを演じるのは『ザ・ロック』や『ビッグ・ヒット』のボキーム・ウッドバイン。前作『山猫は眠らない』でベレンジャーと共演したビリー・ゼインはその後ジェームズ・キャメロン監督の眼に留まりスーパーヒットの『タイタニック』への出演で大ブレイクしている。他の共演者に、地下組織の女性連絡員ソフィアには、『暗い日曜日』で注目を集めたエリカ・マロジャーン。ベケット達に指令を送る軍情報部のマッケナ大佐に『ワイアット・アープ』『モータル・コンバット』のリンデン・アシュビー。CIAのニクレス役にはダン・バトラー。執拗なまでにべケット達を追撃するマークス大尉をハンガリーの個性派俳優キャン・トゲイが演じている。監督はTVシリーズ『特攻野郎Aチーム』や『ストーン・コールド』『プレッシャー/壊れた男』など、シャープで重厚なアクションシーンには定評のあるクレイグ・R・バクスレー。
STORY
軍情報部のマッケナ大佐(リンデン・アシュビー)とCIAのエクレス(ダン・バトラー)が、かつて伝説の狙撃手といわれたトーマス・ベケット(トム・ベレンジャー)のもとに訪れた。ベケットは、海兵隊を疾病除隊となり、今ではハンターツアーのガイド役として森の外れの小さなトレーラーハウスを宿にひっそりと暮らしている。彼らの情報によるとバルカン半島で民族浄化の大義名分のもと、イスラム教徒の抹殺作戦が展開され始め、極めて危機的な状況になっているという。マッケナ達はその作戦を阻止するために、その首謀者ヴァルストリア将軍を狙撃するという指令をベケットに託しに来たのだった。これは、正規任務ではなく、極秘の密命だった。この任務に対して彼が出した要求は、除隊前の上級曹長としての復活。そのパートナーとしてベケットに紹介されたのは死刑囚のジェイク・コール(ボキーム・ウッドバイン)。もしヴァルストリア将軍の暗殺に成功すれば、コールは自由の身となることができるが、失敗したり逃亡を企てれば、敵陣で処刑されるか死刑房へ逆戻りという究極のミッションだった。敵地に赴いたベケットとコールは、早速現地連絡員とのコンタクトを取るため指定された教会へ向かった。そこに現われたのは女性連絡員のソフィア(エリカ・マロジャーン)だった。彼女は、詳細にわたる情報を伝えた。狙撃の条件は全て整い、あとは標的を待つだけだ。完全武装したジープと軍車両を従えて将軍の車が国防省の正門に滑り込んできた。ベケットのスコープはゆっくりとターゲットを捉え続ける。そして、ベケットのライフルから発射された弾丸は、ヴァルストリア将軍の心臓を貫いた。あとは痕跡を全て消し去り、その場から安全に脱出する事だけだった。しかし、あと一歩のところで検問にひっかかり、2人は路面電車を奪取して非常線を突破する。追って<る武装ジープとの激しい銃撃戦で市街は爆発と炎に包まれた。ベケットはその場から逃げ通したが、コールは捕らえられてしまう。そして苦難のコール救出作戦が始まるのだった。
CASTING
●トム・ベレンジャー(ベケット) 1949年5月31日生まれ。米国シカゴ出身。 オフブロードウエイの舞台『エレクトラ』 等で経験をつんだ。『ミスター・グッドバーを探して』(77)で実力を認められ、『新・明日に向かって撃て!』(79)『再会の時』(83)『背信の日々』(88)『7月4日に生まれて』(89)『メジャーリーグ』(89)に出演。『プラトーン』(86)でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞、アカデミー助演男優賞にもノミネートされた。 ●ボキーム・ウッドバイン(コール) 1973年4月13日生まれ。ニューヨーク出身。人気バンドMAZARDのリード・ボーカルを務めた。『ザ・ロック』(96)でショーン・コネリー、ニコラス・ケイジとの共演を果たした。主な出演作は『ハード・ジャスティス』(93)『クルックリン』(97)『スコーピオン』(01)『ハードキャッシュ』(02)など。 ●エリカ・マロジャーン(ソフィア) 1972年生まれ。ハンガリー出身。アカデミー賞短編映画賞にノミネートされた『One Day Crossing』(99)ではハンガリー人の母親役を熱演して話題となった。 そして名作『暗い日曜日』(99)では主人公イロナを好演、全世界を魅了したのは記憶に新しい。本作では狙撃手たちと行動を共にする地下組織の連絡員ソフィアを力強く演じている。次回作はイギリス映画の鬼才ポール・ヒルズ監督の“The Poet”で、ダグレー・スコット、ローラ・エレナ・ハリングと共演する。
配給会社
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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